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高血圧とはどのような病気なのでしょうか
高血圧とはたまたま測定したときに高かっただけでは「高血圧症」とは言えません。診察室の中で、十分な安静下で測定し、一定以上の場合、高血圧と診断します。(診断基準は適宜改訂されます)
高血圧の原因について
高血圧には、腎臓や副腎、甲状腺などに病気があることで生じる二次性高血圧、原因がはっきりとはわかっていない本態性高血圧があり多くは後者となります。本態性高血圧の場合は遺伝的な因子や食事などの生活習慣が一因と考えられています。
原因となる生活習慣には、次のようなことが影響しているとされています。
- 食事における過剰な塩分摂取
- 野菜・果物(カリウムなどのミネラル)不足
- 肥満
- 過剰な飲酒
- 精神的ストレス
- 自律神経の調節異常
- 運動不足
- 喫煙
など
高血圧が進行すると、さまざまな病気を引き起こすことがあります
長期間にわたって高血圧の状態が続くと、血管が常に緊張状態にあり、内側が厚く硬くなって、本来持つ弾力性を失い、動脈硬化に陥ることがあります。この病態は、大きな血管だけでなく、小さな血管でも起こり得ます。このような状態は、脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、心筋梗塞、腎硬化症、眼底出血などの疾患を引き起こす可能性があります。
高血圧症の治療を患者さんと一緒に取り組んでいます
塩分コントロール
食生活において、特に塩分のコントロールが重要です。塩分を摂り過ぎると、それを薄めようと体内に水分が蓄積し、血流量が増加し血圧が上昇します。1日の塩分量は6g未満にすることを目指します。
肥満対策
肥満も血圧上昇の原因となり、さらには心臓に負担をかけ、全身の動脈硬化を引き起こします。食べ過ぎや偏食をしないようにし、外食やインスタント食品には注意が必要です。
運動
血行の改善につながる運動は、血圧低下に有効です。高血圧の重症度や合併症によっては、運動を制約する場合もありますので、医師に相談しながらおこなうことが大切です。
禁煙
喫煙は、血管が収縮し血圧が上がりやすくなります。動脈硬化の原因にもなりますので、禁煙することを強くおすすめします。
それでもダメなら薬物療法!
血圧が下がらない場合や、合併症がある場合には、生活習慣の見直しに加え、薬物療法によって速やかに血圧を下げる必要があります。薬物療法は、医師の指示に従って、患者さんの症状や体質に応じて適切に治療を行うことが大切です。
使用する薬剤には、それぞれに明確な意味があります
- 体内にある血圧を上げる物質の作用を抑える薬
- その物質が作られるのを阻害する薬、
- 余分な水分を体外に出し、血液量を減らすことで血圧を下げる薬
- 血管を拡張する薬
- 心臓の拍動働きを抑えることで、血圧を下げる薬
など
“かかりつけ医”として高血圧症の治療に取り組んでおります
健康診断を受けて高血圧で引っかかってしまった方、高血圧でお悩みの方はお気軽にご相談ください。