大腸炎

Tanaka Internal Medicine

大腸炎とは、大腸に炎症が生じる病気の総称です

感染性腸炎などの細菌感染、患者さんの免疫機能の異常など原因は多岐に渡ります。

代表的な疾患

大腸炎の中でも代表的な疾患について、その症状や特徴にはどのようなものがあるのかお伝えします。

感染性腸炎

感染性腸炎とは細菌やウイルス、寄生虫などの病原体に感染することでさまざまな炎症を引き起こす病気です。

引き起こす病原体の代表例
  • O-157
  • サルモネラ
  • 腸炎ビブリオ
  • 赤痢菌
  • カンピロバクター

など

このような症状がみられたら感染性腸炎を疑います
  • 強い下痢、血便
  • 急激な吐き気
  • 発熱

など

感染性腸炎の特徴
感染性腸炎の特徴

感染性腸炎は、細菌やウイルスによって発症します。細菌性は夏場に多く、食中毒などの原因となります。強い下痢や急激な吐き気、発熱などの症状が見られ、ときには血便などの症状を伴います。重症化した場合には、死にいたることもあります。また、小さなお子さんや高齢者など免疫力が低い方は重症化しやすく注意が必要です。抗生物質による治療が必要となるケースがあります。
ウイルス性は冬場に多く、ノロウイルスなどが有名です。大腸より小腸が主体の病気ですが、突発的に下痢・腹痛・嘔吐といった症状が現れます。脱水症状になりやすいことから、水分をしっかり摂りつつ、整腸剤等の薬を併用しながら治療を進めます。

虚血性腸炎

血流障害が引き起こす腸炎で、排便の際にいきまれたりすることがきっかけとなります。急激な疼痛と血便を来すことがあります。

このような症状がある場合には虚血性腸炎を疑います
  • 突然の激しい腹痛や下痢
  • 血便

など

虚血性腸炎の考えられる原因や特徴

排便の際にいきんだりすることで血流が低下することで発症します。特に糖尿病や高脂血症などによる動脈硬化や、血流障害を引き起こす基礎疾患を持つ方に発症しやすいと言われています。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎

原因不明の慢性的な炎症を直腸、結腸に生じる疾患で、10歳台から40歳台の比較的若年者に好発します。炎症の範囲、炎症の程度を大腸カメラなどで評価し、状態に合った治療を続ける必要があります。長期化するうちに大腸癌を伴うこともあり定期的な大腸カメラが必要になります。指定難病にも登録されている病気です。

このような症状があるときには潰瘍性大腸炎を疑います
  • 繰り返す血便
  • 粘血便
  • 下痢
  • 腹痛

など

クローン病

原因不明の炎症や潰瘍が、小腸や大腸を中心として好発しますが、口腔から肛門までの消化管全体に生じうる病気です。肛門周囲、腸に瘻孔を形成したりすると治療が難渋し、特殊な生物学的製剤や外科的治療が必要となります。指定難病にも登録されている病気です。

このような症状がある場合にはクローン病を疑います
  • 慢性的な下痢、血便
  • 腹痛
  • 発熱
  • 体重減少
  • 貧血

など
腸管外にも合併症があらわれることがあります。

当院では経験豊富な消化器内科の専門医による確定診断が可能です

他の病気と思われて発見が遅れることもある病気ですが、当院では十分な経験をもとに適切な検査と診断をご提供いたします。診断された後は、必要に応じて提携の病院にご紹介させていただくことがあります。

大腸炎でお困りの方は当院までご相談ください

大腸炎でお困りの方は当院までご相談ください

当院では、経験豊富な専門医が、内視鏡検査による確定診断や、病状に応じた治療をおこなっております。大腸炎でお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。